日々の事

2002年10月03日(木)
開山忌準備


今日は開山忌のお料理作りの日です。朝早くから4人の檀家さんの奥さんたちが来られて準備を始めました。このお寺では各集落ごとでお手伝いの内容が決まっています。冬の前の木こり仕事(くどやお風呂のたき付け作り)年末のすす払い、お盆の前の草取り墓掃除。年間行われる行事の際のお料理作りと御接待などなど。このお料理作りはお寺のある田井の村の檀家さんの奥さん達が持ち回りで面倒を見て下さいます。日にちが近付いてくるとそれぞれが、自分で作ったお野菜等を持って来て下さいます。当日も少し足りないお野菜が有れば、畑に行って取って来て下さるのでとっても助かります。
皆さんお嫁に来て、また此処で育った方等は、ちいさなころからお手伝いに来られている方ばかりなので、20年〜50年選手ばかり。材料の準備と、道具をそろえたら私等は見てるだけで、ちゃっちゃと、和気あいあいと、お料理が次々に出来上がってゆきます。今日はごま豆腐を最後に5時丁度に終了しました。皆さんが帰った後で和尚さんとお餅をついて今日の準備は終わりです。去年は栃を拾えなかったので今年は白いお餅とよもぎのお餅。ヨモギは、5月頃の新芽を摘んでゆでて冷凍していたものを使います。

写真は今年新調した2号徳利です。「一輪挿しみたいだなあ〜」とも思いましたが、なんだか妙に気に入って購入。使ってみるとなかなか持ちやすいみたい。



2002年10月04日(金)
開山忌当日


佛頂山楞嚴禅寺は、夢想国師の嫡孫である南溟禪師昌運によって開山されたお寺です。1360年(延文五年)の事と伝えられているそうです。毎月4日には山内の3箇寺が集まり開山堂で法要が行われますが、この10月は、浜坂町、お隣の温泉町から9箇寺の和尚様とお客さまを招いての法要が行われます。お料理はもちろん精進料理。季節のお野菜で作られます。この開山忌にしか出されないお料理に、芋がらで作る酢芋茎。秋茗荷の酢漬け。れいし(苦瓜)と茄子の味噌煮。芝栗の栗ご飯。があります。お吸い物に和尚さんが採って来た松茸を使う年も有りますが、今年はまだ姿が見えなかったようです。なんとか盛り付けも完成。毎年ほとんど変わらないお料理ですが、食生活が洋風になった今では、ほとんど口にすることもなくなった、昔ながらのお料理を喜んで下さるお客さまのひとことに、疲れも吹き飛ぶ一日でした。



2002年10月04日(金)
酢芋茎(すずいき)


赤芋茎、千本芋茎等で作ります。今回は大きな赤芋茎です。
大きい茎は皮を剥きます。千本芋茎等は皮を剥かないでお鍋に入る長さにそろえて糸で束ねます。お鍋に酢と砂糖を入れてあたため、束ねた芋がらを入れて潰さないように動かします。酢がきれいな赤い色に変わってきます。煮過ぎるととけてしまうので、程々で取り出してステンレスか陶器の器でさまします。此処でご注意は、アルミのお鍋や器は厳禁!酢芋茎が真っ黒になってしまいます。さめたら、5センチくらいに切り分けて器に盛り、白ごまを振りかけてできあがりです。



2002年10月04日(金)
れいし・茄子の味噌煮


れいし(苦瓜、ごーや)、秋茄子、甘唐辛子又はピーマン。
れいしと茄子は輪切り、ピーマン、唐辛子は割って種を出して2つ切りにしておきます。れいしは塩をしてしばらくおき、茄子は水に浸けて灰汁を抜きます。材料を油でいため、砂糖、お酒、出汁、塩、みそで味を付けふたをしないで揺すりながら煮詰めます。煮汁が少なくなったら火を止めて出来上がり。



2002年10月04日(金)
秋茗荷の酢漬け


9月の始めから10月の中頃くらいまで、ぷりぷりの秋茗荷が大きな葉っぱの根元から顔を出し始めます。なるべく花の咲く前に摘み取って使います。きれいに土を落とし一枚目の袴を取り除きます。丸のまま塩をふって一晩置きます。少ししんなりした茗荷の塩を洗いおとし、水気を拭き取ります。酢と塩と砂糖、さまし湯をお鍋に入れて一度沸騰させてさまして置きます。しっかり水気を切った茗荷を隙間なく瓶につめます。その中にさました甘酢を注ぎます。一日置けばきれいな赤い色に変わりますが一週間ほど置けばなじんでおいしくいただけます。丸のまま漬けると真ん中が白く残り外側に行くほど赤くぼかしがかかったようになります。四つ割で盛り付けますが細く刻んでも良いでしょう。



2002年10月07日(月)
童話の中のひとこま。


秋になり、ドングリや、栗が落ちて
山の空気もひんやりとしてくると、
決まって思いだす、魔女が焼きぐりを買うシーン。

冷え性の魔女が新聞紙にくるんだ焼きぐりを持って
ほかほかするのを、焼き栗と新聞紙の
あたたまったにおいと一緒に思い出す。
(新聞紙だったかどうか?)

そしてもう一つ、どのお話なのか忘れてしまったのだけど、
深い森の中に薪を拾いに来たけどなかなか薪が見つからなくて、
寒い寒い冬がくるのにどうしたものかと困っていると、
ふっと、背中にしょった薪の束が重くなっる。
寒い冬を越すために十分な薪とさらにその中に、
ほかほかのおいしそうなパイの包みが入っていたと言うお話。

食いしん坊が必ずこの時期に思い出す、童話の一こまでした。



2002年10月10日(木)
スイスより


Norikoさん達の展覧会のポスターが届いたので、
早速HPの表紙で紹介をさせていただいた。
表紙もそろそろ変えたいなあと思っていたのですが
なんせ此処の所染め物をする時間が取れなくて、
白紙の表紙にでもしようかと思っていた所だったので、
こんなに美しいポスターで願ったりかなったり。
うれしくて何度も表紙を開いてしまう。
展覧会の報告も画像で送って下さるとのこと。
たのしみです。



2002年10月10日(木)
intervene-Ri and Ki


Kimさんの個展の案内が届いた
いつもの静かででシャープな画風が
ここちよい。はかない色を
スキャナーで読み取るのは至難の業

電話でお礼の後、
intervene-RI AND Kiの意味を聞く
⇒ intervene 物と物との間
Riは理 Kiは気
電話、聞き間違えていないかなぁ?

展覧会の紹介のページを見つけた
さすがプロの仕事、画像がクリア。
此処から行けます↓
Event



2002年10月11日(金)
アメジスト・セージ

ハーブは結構強くって、けっこう何処でも
上手に育つそうですが、私んちの場合、
なかなか花が付くとこまで至らないことが多いので、
最近は苗で買ってくることにした。
おかげで、今バジルがとても元気で
大きな葉っぱをたくさん付けてくれている。

このエメラルドセージは、観賞用なのだそうだが
ちっちゃかった苗も、植え替えると
すくすく大きくなって花のつぼみが
むくむくと顔を出し始めた。
薄紫のビロードのような花穂が、
結構大きく立ち上がる・・・らしいが、
さてどうなることやら。
たのしみたのしみ。



2002年10月12日(土)
ふらいぱん


じゃがいもと、大きく育ったフレッシュバジルで、ドイツ風オムレツを作った。生っぽい卵の食べらない私は・・そういつも、ちょっと焦し気味。
で・・今日はオムレツの話じゃなくて、フライパンのお話。
ちょっけい20cmのこのフライパンは、放っとくとサビサビになってしまう鉄製です。この夏田井の浜でバーベキューをした知人の置きみやげ、海からゴミと一緒にこれを持って帰った時は、少々不愉快だった。100円ショップで買ったものだからって(こんなのが100円で?〜)平気で捨ててく人が許せなかった。でしばらく放っておいて、案の定錆び錆びに。でもなんだかその形が妙に気になって、というのも、なんともフライパンらしいその風貌は、洋食屋さんの厨房にありそうな、腕のいいコックさんが使いこなしていそうなそんな感じがして、一丁使ってみようかと思い、せっせと御手入れをした。早速プレーンオムレツを焼いてみた。なんともいい感じに、外はぱりっと、中はふんわり。焦げ付きもせずオムレツがフライパンの中でクルクル回る。「100円の割には、すごいいいふらいぱんだ!」と思わず叫んだ
それからと言うもの、卵料理はこいつにおまかせ。やさいいためも、シャッシャとぱりっとべたつかない。目玉焼きは食べないので焼くことは無いけどきっと上手に焼くんだろう。使った後は油を引いて、ちょうど良い木蓋をのせて、いつもの場所に。こうして、大嫌いだったフライパンは、一番お気に入りのフライパンになったとさ。。。。めでたし。



2002年10月13日(日)
木の鍋ぶた


おまめをたいたり、佃煮をしたり、もちろん普通の煮炊き物にも、木の鍋ぶたが良いって知っていますか?特に御豆の煮物なんかは、味付けをした後、さめるまで、ふたをして放っておきますよね、そうすると、御豆が煮汁を含んで柔らかなぷっくりとした良い煮豆になります。そんな時、普通の金属や、ガラスのふただと、水滴が落ちてしまいます。保存食にこの水滴は禁物。水滴が付いた所から痛んで来てしまうからです。木の鍋ぶたは余分の蒸気を吸い込んでゆっくりさめてくれるのです。カボチャでも、ジャガイモでも、大根でも、強い火で煮ている最中は中まで味はしみ込みません。火を止めてさめながら置くことで中までいい味がしみ込むんです。これって、染め物も、おんなじなのですよね。
写真の大と中の蓋は南部鉄のお鍋に付いていた焼き杉のもの、小さな木の蓋は落としぶた直径20センチのもの。それぞれいろんな鍋の蓋になったりボウルのラップ代わりになったり、落としぶたになったり、よく働いております。日本人、もう一度昔の生活の道具を、見直してみてはと思います。いいものがいっぱいです。ついでに食生活も。体に良い物がいっぱいあります。



2002年10月17日(木)

ここんとこ、ばたばたしてて
お花もろくに入れていなかった
玄関の正面には、木毛玉+炭+フクロウの置物
床の間には菊の花をと羊歯さした苔玉が
ずっとおいてあった。

川沿いの道のお茶の木に、蔓が巻き付いていて
たくさん実がなっていたのをみつけて、
早く色付かないかと待っていたら
やっと青やら紫やらになっていた
そういえば、此処のとこの冷え込みで
千両や、万両の実も真っ赤になって来た。
もう冬が近いことを教えてくれている。

青い実を無理矢理木から外してかごに入れてみる
無理矢理とってくると、やっぱりうまく生けれない
まあそんなもんだ。。白い野菊もあしらう。。良い季節だ



2002年10月23日(水)
雛形

この前、着物に合わせる帯を探そうとネットオークションを物色していたら、すっかりはまってしまったのがこれ。きものって、帯合わせがとても難しい、実際鏡の前で着物と合わせてみないとさっぱり想像も付かない。これは私が今ほとんど着物を着る機会が無いせいなのだが、正式な場所で紋付の次くらいの正装となると、模様は愚か、きらびやかな色を身に付る事の無いわたしはほとほとこまってしまう。(だっていつも黒っぽいもので)画面を眺めているうちふと、着物を染めていた時のことを思い出した。絵羽の着物を衣桁にかけて商品の説明のページが表示される。着物の図案を考える時の「雛形」みたい。早速プリントして切り離す。帯も同じようにプリントして合わせてみる。自分が着ることはすっかり忘れて・・・紙人形の着せ替えのようだ。
忙しいと言いいながら、こんなことには寝る間も惜しんで没頭してしまう。
あれこれ合わせながら、「着物を染めよう、帯を織ろう!」と決めていた。



2002年10月24日(木)
菊の花

今年も総代さんが大事に育てた菊の花を持って来て下さった。毎年いくつか持って来て下さるのだが、今年は、晋山式のためにと本堂のまわりにも。

小学校の時全校生徒が菊の花を作って秋の写生会で絵を書くことになっていた。それがとてもたのしみで、特に細い花びらの大輪の嵯峨菊を書くのが大好きだった。細く長くしなやかな花びらの形状を画用紙に描き出す。今でも目の前に画用紙に、HBの鉛筆で書かれた菊の花びらの線が見えてくるようだ。

昨日の日記の水色の着物のすそ模様には、嵯峨の乱菊と黄色の山吹が描かれていた。金銀を全く使わないで墨で描かれた葉っぱが美しくて、こんな着物を作れるようになりたいと。。。。





2002年10月24日(木)


白い菊



2002年10月24日(木)


菊の影



2002年10月29日(火)
豊作!


今日は托鉢がお休みの雲さんが、朝ご飯を食べてから姿が無いと思ったら、山に行って来たようで、台所のテーブルの上に松茸取りの籠が投げてあった。中を見ると、一本だけとんでもない大きさの松茸がウラジロにくるまれていた。
ちょっと前、岡山の姉に送った所、岡山は今年は不作らしいのにと大喜びしていたけど今年はちょっと遅いみたい。あきらめていた人!ぜひ山に行くべし。
ちなみに大きいのは長さ19cmかさの直径、11、5cmでした。ほかのは隣村の友人からいただいたもの。さてと。。。。



2002年10月31日(木)
秋晴れ


久しぶりに良いお天気になった。引き出物に使う暖簾に柿渋をかけるのに絶好のお天気。これからの山陰の地方はもうこんなお日さまに出会える日はあまり無く、柿渋ももうなかなか染められなくなる。ああ〜本当にいいお天気だ。空には鱗雲。向こうに見える山の少し赤みがかった所は、柿の木。身がたくさん付いている。干し柿にする渋柿だけど、もう熟れ過ぎてしまっただろうか。大きな写真



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