竹を切る季節のこと

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まばらにでも生えていないと、食するのに良いタケノコが取れません。しばらくあまり良いものが出てきませんでしたが、今年はこの中から良いものを伸ばしてあげましょう。で、切り倒すものは。。

建築に関わる物の言い伝えに木六竹八塀十郎という諺がありますが、すべて旧暦に直して

◉木は7月〜8月の梅雨明けに伐ると木の皮を剥ぎやすい。
◉竹は9月〜10月に伐ると虫が入らない。
◉土を練って作る塀は11月までに造っておかないと乾く前に凍みて崩れてしまう。

ということらしい

私が竹を切る目的は、「竹麻」を作る目的なので、繊維がほどほどに育ち硬くならないうちに行います。とは言え、竹麻がどんなものかどんな糸なのか知らないのですが。まずは竹紙の作り方を手本に試しています。けれど繊維を餅のように搗きバラバラにしてしまう紙用の繊維と、繊維を糸用にするにするのとでは、採取時期が少し異なるのだろうかと悩んで2年経ってしまいました。全く気の長い実験です。

竹レーヨンは今エコな素材としてブームな様ですが、レーヨンやパルプの方法でなく竹から繊維を取り出して布を織ったものは存在していたそうです。現在も誰かが作っているのかもしれませんが、竹麻を検索にかけても、出てくるものは竹レーヨンばかりです。とてつもない魅力があって役に立つものならもっと以前から作られているのでは?という声も聞かれます。そんな役に立つのか立たないのかわからないものですが何やら、やめられないのです。