組手什(くでじゅう)について

組手什の地元での評判があまりよく無いと聞いたので、ちょっと意見を。
上等の木材を使っているのじゃなくて、利用しにくい木材を工夫して使用しているのだからスチール棚のような強度を求めちゃいけないと思う。巾を広くとりすぎて縦の支えが少ないと強度に問題が起こるのは作りながら感じたから、この小ダンスが乗っているくらいが限界と思う。ハンマーで叩くと角が欠け落ちたり、振動で節が抜け落ちたりそのため使えない材が出来たりするのはたしかに不愉快だったけど、一旦バラバラに刻まれた木材をもう一度一本の木に戻してあげるんだと言う気持ちで叩いた。上等で、無垢の木で、だけど安い家具が欲しいという消費者の欲求は、日本の物作りを海外生産に向かわせる。生産者もよりよい加工をもっと努力し無くちゃいけないし、消費者もそれを育てる努力をしなくちゃいけないんだと思う。これは日本のものつくり全てに当てはまることだと思う。

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Facebookに書いた記事なので友人などのコメントも転記しておこう。

  • 二階堂 寿江この棚のサイズは 幅200cm高さ177cm(鴨居下を通るようカット)床にシートを敷いて作ったあと2人で起こす。この大きさで筋交いも無くちゃんと立っている。前面用にアールを付けた化粧部材が別売りでもあればいいのに。
  • コメント 強度を上げるパーツがあれば使えそう? 見た目はステキなんだけどなー。
  • 二階堂 寿江 倒れて来ないように下何段か幅広にした。棚の幅を広くとった場合その上に一枚板を敷けば上にのせるものの重みが分散されて強くなるはず。そもそも、この半分の幅で一人で持てる位の大きさで作ればとゆがみなどの負荷が少なくて済む。
  • 二階堂 寿江 くれぐれも言っておくけど、ハンマーで欠けたり、節が抜ける、反ってて入りが悪いなどは大目に見る。いいとこ取りを心がける。
  • 二階堂 寿江 切り落とした木っ端で背板留、こんな利用が他のどんな組み立て棚に出来ましょう。
    背板の後ろに出来るだけ横木や縦木を渡せば、背が重くなり転倒は防げるし強度も増す。