さて、そろそろ京都に行こか。

ちょいと用事も。。それから、秋ですし。

ニューオーリンズ ギッター・コレクションの江戸絵画
2011年9月3日(土)-10月16日(日)

眼科医・ギッター博士と妻イエレン女史は、40年近い年月をかけて優れた日本美術を収集してきました。日本美術の「純粋で、シンプルで、素朴な」美しさ、とりわけ墨線の持つ多様な表現に魅せられたギッター氏は、禅画コレクションを中核に据え、次に文人画、円山四条派、琳派、浮世絵、奇想の画家たち、近代美術へとコレクションを広げました。現在では与謝蕪村や池大雅のほか、伊藤若冲、俵屋宗達、酒井抱一など、江戸時代を中心とした日本美術の一大コレクションとなっています。

コレクションは抽象性と水墨表現を好むギッター氏の視点で集められていますが、同時に江戸絵画の二つの傾向を示しています。一つは若冲などの超越した画力、琳派の斬新なデザイン、禅画にみられるユーモアあふれる豊かなイマジネーション。いま一つは山水、花鳥、浮世絵における自然や日常へのあたたかな眼差しとリアリティの表現です。

引用元: 特別展示室 | 京都府京都文化博物館.

 

「織」を極める 人間国宝 北村武資
平成23年9月16日(金)~10月30日(日)

北村武資は、1935年京都に生まれ、中学校を卒業後、京都西陣で製織業に入ります。その後、五年間勤めた機屋を退職し、以後西陣を回りながら技術の習得に励みます。1959年大阪髙島屋で開催された初代龍村平蔵展を見て感銘を受け、同日龍村美術織物株式会社に入社、その後、独り立ちへの歩みをはじめました。1963年には京都の友禅作家森口華弘の主宰する染織研究会に参加するようになり、1965年伝統工芸日本染織展に初出品し、日本工芸会会長賞を受賞。また同年日本伝統工芸展に初出品、初入選を果たし頭角を表しました。

1972年に開催された長沙馬王堆漢墓(ちょうさまおうたいかんぼ)写真速報展で、中国で発掘された古代織の「羅(ら)」の写真を見て強い興味をいだき、以後非常に繊細な織による「羅」に挑戦し数々の優品を日本伝統工芸展に出品しました。

また平金糸によって透けて輝く「羅金」、「羅」と同じ紋織りで密度の高いしっかりとした「経錦(たてにしき)」など、古代織を再現しました。1995年には「羅」が、2000年には「経錦」が重要無形文化財に指定され、北村武資は二つの技の保持者として現在も活躍しています。

今年制作60年を迎える北村武資は、古代織の再現に留まらず、現代に生きる織として新しい世界に挑戦を続けています。織は極めて時間のかかる作業ですが、その厳しい制作態度は織の美をめざす織人の足跡でもあります。本展は、新しい世界に挑戦し続ける北村武資の制作を展観し、その多彩な織の芸術を紹介します。

引用元: 「織」を極める 人間国宝 北村武資 | 京都国立近代美術館.

 

京の小袖~デザインにみる日本のエレガンス~
2011年10月29日(土)-12月11日(日)

「小袖」とは、日本で近代以前に広く用いられていた衣服の形式の一つであり、現在の「きもの」のルーツです。桃山時代から江戸時代にかけて、小袖は、構成要素と基本的な形状をそのままに、絶えず意匠の変遷をつづけていました。それは、それぞれの時代の好みを反映させた最新の文様の小袖が次々と現れては、古いものにとって代わっていったからです。世の女性たちは、そのような最新流行の文様の小袖を競って手に入れ、季節や場面に応じて身にまとい、楽しんでいました。

本展では、京都の呉服の老舗である株式会社千總、丸紅株式会社、株式会社大丸松坂屋百貨店に伝世する品々を中心に小袖を展観し、常に同時代的な魅力にあふれていた小袖の美の世界を紹介します。

引用元: 特別展示室 | 京都府京都文化博物館.