つめあと

 

ゴロゴロと転がっている

波打ち際の石ころの中に

すり鉢のかけらを見つけた。

最近の型物のすり鉢じゃない。

一昔前の、手で掻いたたすり鉢の溝。

 

化石のように価値が有る訳じゃあないが、

使い古したすり鉢の溝の中に、

自分につながる、人間の歴史を想う。

 

 

わたしは 未来に何をのこすのか。

いいや、何にも残らなくていい。

わたしは、今

糸を紡ぎ布を織る。

 

 

+原発の事

現場で除染作業にあたっている科学者の悲痛な訴え。

本来冷静であるはずの科学者が、公の場で感情をあらわにし声を荒げて訴える姿に、

専門知識を持たないわたしも、この事実の悲惨さ,重大さ、人類の危機を

ひしひしと感じてしまう。なす術も無く、ただ涙があふれる。

 

衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」について
児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授)の冒頭意見陳述