過小評価

Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environment
チェルノブイリの被害状況をまとめた新しい資料が発表されていたそうです。
筆頭著者である、ロシアのアレクセイ・ヤブロコフ博士の「福島」に向けての提案が
ピース・フィロソフィー・センターのブログで日本語訳されています。

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    論説:福島での大惨事の影響を最小化する対策とは
    アレクセイ・V・ヤブロコフ
    モスクワ、2011年4月15日、共同通信共同通信の英語版に掲載された、ロシアのアレクセイ・ヤブロコフ博士の論説を、翻訳ボランティアの方に即刻訳していただき、ここに紹介します。
    「福島」の現実をまず受け入れて、被害を少しでも抑えるための具体的対策を提案する博士の姿勢は、チェルノブイリの経験と知識に裏付けされたものであり、日本政府や東電に真剣に耳を傾けてほしいです。「最小不幸社会」を目指す菅首相、原発事故の「不幸」を少しでも抑えるために、過小評価ではなく、影響の最小化のための具体策を一刻も早く実施してください。

    Chernobyl: A Million Casualties (日本語字幕版)
    ヤブロコフ博士はチェルノブイリ原発事故の被害を過小評価しようとする重圧に屈せず、Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environment 『チェルノブイリ――大惨事が人と環境に与えた影響』(2009年)を筆頭著者としてまとめた。このビデオが発表されたのは、奇しくも福島原発事故の直前の2011年3月5日だった。

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公開されている医学データーをもとに出されたチェルノブイリでの死者数は、約98万5千人に及んでいた。国際原子力機関(IAEA)は現在もチェルノブイリの死者数を約4千人とホームページで発表しているが、その資料となったのは約350の英文のみの論文であり、今回資料とされたのは、5,000にも及ぶ、英文以外の言語も含む論文と、実際に現場にいた科学者、医師などの人々からの声を基にしている。世界保健機構(WHO)はIAEAと協定を結んでおり、IAEAの許可なしには調査書を発表できない。日本はチェルノブイリ事故との比較のページでこの二つの機関から発表されている、不確かなデーターに基づいて、福島原発の放射能の安全性を比較検証している。

  

【福島原発】2011/4/19/火★1.作業員からも工程表に疑問 2/2

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