樟木染

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手紡ぎした経糸をくすのきで染める事にした。種が落ちて気がつくと大きくなっていた若い木を、ただ切るだけではもったいないと染めるまで残しておいた。そう思ってから随分たってしまってのびのびと枝を伸ばしている。5本ほど小枝を切って葉も茎も一緒に押切できざむ。ところが長い事使っていなかった押切はさびさびで切れやしない。なんとか歯を研いで葉は大きめに小枝は細かく刻む。ひたひたの水に今回はすこし灰汁を入れて煮出す。
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灰汁を入れるとアルミ媒染(明礬)で草色になる予定だったのだけど、茎を入れたためか、樺色になっている。明礬温泉の湯の花媒染した方は銀煤竹に近いかな。。湯の花には別府の明礬温泉の湯の花を使ってみた。ここの湯の花とはアルミニウムと鉄の硫酸化合物である鉄明礬石の結晶らしい。鉄媒染よりもやわらかいベージュになるような気がする。 ただし、まだ乾いていないので、乾燥するとこの濃度のの6割ほどになると思う。明礬温泉湯の花採取場    原色大辞典