いこる 熾る

「おこる」がなまったものらしい。私も「いこる」と言う。うっかり炭が燃え尽きて、いこったかけらが小さくなっても慌てなくても良い。新しい炭のそばに、いこったちいさなかけらを二つ、着かず離れず添わせておけば、またいこってくる。一つじゃ駄目で二つでなければと教えてもらった。ちいさな火のようでも、炭火は部屋中が暖かくなる。気持ちも落ち着く。寝る前に、いこった大きな炭を灰に埋めておくと、次の朝まで暖かい。新しい炭を足して、またいこったかけらを二つ添わせておく。寝かせて置くのは、備長炭のような火持の良い炭でなければならない。現在炭切れ。朝、きりきり冷える。