やまお 苧引き '09


苧引きがやっと半分終わった。苧引き前の皮むきは、まず太い物から始めて残った細い物がなかなか進まず、ぼちぼちとやっていたら低学年が2人手伝うと聞かないので、駄目で元々とやり方を教えたら面白いらしく、すっかり最後までやってのけた。まあ少々荒っぽくは有ったが、なかなかやるじゃないか。飽きっぽいのはこっちも負けないのだけど,おかげでくじけずにやり終えた私。ありがとう,君たちのおかげ。とりあえずは乾かぬように新聞紙にくるんで野菜室で苧引き待ちしているのがあと半分。明日には終えねば,冷蔵庫と言えども何日も置けない。

何になるの?と聞くから「糸を作るの」というと、なんでそんな事をするのか?と,質問攻め。「さあね、ようわからん」と答える。そして私の頭の中では「なんで?」がぐるぐる廻る。ご覧のようにでこぼこで傷が有ってお世辞にもきれいとは言えない。上布とか、からむしとか、上等なものを織っている人からすれば、選別してはねられる屑みたいなものだろう。なのに何倍も時間をかけて糸にしようとする、のはなぜ?私にも解らないのだよ、子供たち。とにかくあの場所のあの草で、一反分の布が出来るまでは止められない。

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