職人さん

この前、杼(シャトル)の記事に書いた「長谷川杼製作所」さんの仕事がBSiで放映されていた。絶妙なタイミングに驚く。職人さんの仕事場を見るとなぜかほっこりする。それはきっと、小さい頃おじいさんの畳仕事を見て育ったからかもしれない。

「この仕事で食べてはゆけないから弟子は取らない」と言う。おじさんが仕事ができなくなったら穴をくりぬく手動の大きな機械ももう動かす人が居なくなる。糸を通す穴に取り付ける、小さな小さな清水焼きの部品は既に作り手が居なくなったそうだ。

織り機の竹筬はもう既に日本では作れなくなった。でも私たちはやっぱり竹筬が使いたい。有志が集まって復興しようと言う動きもあるが、一度途絶えてしまったものを興すのは容易なことではないようだ。できることなら、長谷川杼製作所の機械が、これからもずっと動き続けることを願う。

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