佐渡へのご返事~但馬の裂織~

萩原さん(三節さん)

おたよりありがとうございます。それと写真も。
かつて日本海ルートは様々なモノとコトを結んだ、大事な文化の道だったのですよね。新潟と、山陰にはよくにた食文化が有ったりします。そして織も、アジアから沖縄に、沖縄から東北へ日本海の各地の港に寄港しながら広まっていったと云う話しもききました。

写真の着物は近くのおばあさんから頂きました。この年代の方は(山間部)必ず裂き織りの帯とセットで、持っていらっしゃるようです。60年ほど前に、その方がお嫁に来るときに、お母さんが織って持たせてくれた仕事着なのだそうです。こちらでは「山着」といいます、山仕事、田植え仕事にもおしゃれを忘れない心が感じられます。でもすべて古い着物を裂いて織ったものでしょう。昔のひとは今よりもっと感性が豊かだったような気がします。おばあさんたちはよくこういいます。「今の人たちは帯を締めないからぶくぶくふとるんだよ」んんんん。。。耳が痛いです。

三節さんから昨日頂いたご返事に、「昔の人は本当によく手を使いましたね。きっと脳への影響もそうとうなものがあったと思います。たぶん免疫力とかストレス抵抗力の強靭さとか、手を使い体を動かしていたことと絶対につながっていたと思います。」というのは本当にそのとおりだと思います。私たちはもう一度色々な事を学び直す必要が有るような気がしています。

二階堂より

鍼灸・整体師 萩原俊明(はぎわら・としあき)さんのブログ
鍼灸武芸帳/常の力・常の技 http://sansetu.exblog.jp/