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月別: 2007年5月

佐渡へのご返事~但馬の裂織~

萩原さん(三節さん)

おたよりありがとうございます。それと写真も。
かつて日本海ルートは様々なモノとコトを結んだ、大事な文化の道だったのですよね。新潟と、山陰にはよくにた食文化が有ったりします。そして織も、アジアから沖縄に、沖縄から東北へ日本海の各地の港に寄港しながら広まっていったと云う話しもききました。

写真の着物は近くのおばあさんから頂きました。この年代の方は(山間部)必ず裂き織りの帯とセットで、持っていらっしゃるようです。60年ほど前に、その方がお嫁に来るときに、お母さんが織って持たせてくれた仕事着なのだそうです。こちらでは「山着」といいます、山仕事、田植え仕事にもおしゃれを忘れない心が感じられます。でもすべて古い着物を裂いて織ったものでしょう。昔のひとは今よりもっと感性が豊かだったような気がします。おばあさんたちはよくこういいます。「今の人たちは帯を締めないからぶくぶくふとるんだよ」んんんん。。。耳が痛いです。

三節さんから昨日頂いたご返事に、「昔の人は本当によく手を使いましたね。きっと脳への影響もそうとうなものがあったと思います。たぶん免疫力とかストレス抵抗力の強靭さとか、手を使い体を動かしていたことと絶対につながっていたと思います。」というのは本当にそのとおりだと思います。私たちはもう一度色々な事を学び直す必要が有るような気がしています。

二階堂より

鍼灸・整体師 萩原俊明(はぎわら・としあき)さんのブログ
鍼灸武芸帳/常の力・常の技 http://sansetu.exblog.jp/

佐渡からのたより~佐渡の裂織~

としさん

一昨日、佐渡の郷土芸能のイベントがあり、その会場で裂織が売られていたので写真に撮りました。まあ珍しくはないと思いますが、いちおう送りますね。

それと今日、今度発売される天野尚(あまの・たかし)さんの佐渡の写真集を見たのですが、その中に佐渡の海面を撮ったものがあり、それが裂織の雰囲気とそっくりだったのでびっくりしました。これは佐渡に12年いて、初めて気づいたことです。青い海面とか朝日や夕日の海面が、本当に裂織っぽいのです。もしかしたら昔の人はそれをイメージして織ったのかも知れません。佐渡の裂織がもしも島の海をモチーフに生まれたものだとすれば、苦しい生活の中から古着を貴重な再資源としつつも、作る以上は、そこに何らかの意匠(遊び心)を込めたのではないかと思いたいものです。

萩原

古い絣の布

絣美術館に展示されていない吉田たすく氏のコレクションの一枚。風呂敷に包まれた数々の布、中に雑巾らしき布も有った。
吉田氏は倉吉の小学校の先生だったそうだ。子供たちに「雑巾を縫って来て下さい」と言うと、何人かの子供たちは倉吉絣の古布を手縫いした雑巾を持ってきた。(先生には宝物に見えだろうな。。)子供たちに頼んで、新しい雑巾と交換したと、おもわず微笑むエピソード。

使い込まれた絣は殆ど黒に近い濃紺の中から藍の色を見せ始めている。使い込むほどに美しさを増す白と紺のきっぱりとした美しさが絣の魅力なんだとつくづく思う。

手紡ぎ糸で織りたい

手紡ぎの糸で無地の布を織ってみようかと思う。自分で紡いだ糸など高機には絶対無理だと、はなからあきらめていたけど、昔は皆手で紡いで織っていたのだから出来ないはずは無い。教室で使っている糸の太さと強度を見本に、経糸に使える糸を紡ぐ練習をしてみた。今まで自分が紡いだ糸をよくよく調べるとよりが甘く、軽く引っ張っただけでするすると抜けてしまう。丹波布伝承館の糸車は私のものより車が大きいのかも。。で、車の回転を一回多くしてみた。正確なより回数を計算しておかねば。紺色の糸は緯糸の12番単糸。

ところで私の糸車は時計回りに車を回すとS撚りになる。(糸車はどれもそうなのか?)紡錘のこまにかかるハヤオがひとねじりしてあるからです。撚りの事をいろいろ調べてみる

A、Z撚り
B、S撚り

【撚糸屋さんの撚りの説明】
糸に撚りを入れるのは、糸に収束性を与えることと糸の強力を上げると同時に丸みを与えて美しくさせるためのものです。また撚りは、撚りの方向によって左撚り(Z)と右撚り(S)があり、ミシン糸は左撚り(Z)が標準となっています。(手縫い糸は右より(S)が標準となっています。)

【デニム(綾織り)屋さんの撚りの説明】撚り(S撚り/Z撚り)
糸は繊維を整え補足引き伸ばしながら撚りをかけることにより作られる。この撚り方向には右と左があり、右撚りをS撚り左撚りをZ撚りと呼ぶ。この糸の撚りはS撚りが主流であり、綾織の方向と密接に関係してくる。S撚りの糸で右綾に織ると、糸の撚りが戻る方向と綾目の方向が逆になるため綾崩れをおこし、生地表面がざっくりとした風合いになる。
反対に左綾の場合は、綾目と糸の撚りの戻りが同一方向になるため綾目が締まりきれいに整う事になる。これが左綾がタテ落ちしやすいという理由のひとつでもある。

【ニット(編み)の撚りの話しより】
ニット天竺の斜行性は糸の撚り方向と関係が深く、撚りの方向には左撚り(Z撚り)と右撚り(S撚り)があります。Z撚りの糸の場合は、左下から右上の方向に斜行し、S撚りでは、その反対方向に斜行してしまいます。このZ撚りとS撚りを1本おきに入れ替えると、斜行はなくなります。(SZ糸)ただし、現在では、丸編み機の開発が進みSZ糸を使わなくてもTシャツの斜行は、ほとんど気にならなくなりました。

ちょっとメモ/Tシャツ屋さんのdictionaryページ

芽も出て今日は雨

藍の芽も、フラックスの芽も出ている様だが本当にまいた種なのか、元々有る雑草なのかもうちょっと大きく成らないと解らない。唯一の手がかりは並んでいる事なのだけど、これも少し怪しい。一昨日の作業場での畑作りの土運びがかなりきつかったみたいで、今日は雨も手伝って節々ががたがたしている。おまけに熱っぽいし、と外に出るとじっとりとした雨でまるで熱帯の雨の様だ。これは家の中の色々なものも直ぐに手を打たないと湿気で困った事に成る。ちゃんと箱に入れている乾物でも黴びるほどの湿気に毎年手こずるけど今年は例年よりきついかもしれない。

作業場の畑はなんとか整備して綿の種を蒔き終えたから今日の雨は種にはうれしい雨に成っただろうか。

絣織講習ー5月

1週目-1   休み
2週目-8.10日 経を小枠に巻き(糸繰り)と整経
小枠の巻き始め終わりの糸始末、手を振りながら巻き取る。整経時の糸向きに注意。半幅の整径、4本取り往復整径4x50x2=400本)※均一な張力、綾のねじれに注意ちきり巻きのための仮筬通し。※仮筬通し-ちきり棒通し時の糸よれに注意
3週目-15.17日 機上げ>仮筬、ちきり巻き、綜絖通し
仮筬通し、千切棒通し機に取り付け束ねた端を持ち中心に立ち強く張り、あぜ竹を送りながらくっついた糸をほぐす。※糸のつり緩みは早期に調節(往復している糸張力に注意)
機の中心に経を張り中心に立ち糸全体の張りを微調整。※耳は張り気味に仮筬を送り、はたくさをはさみながら緩まない様経を巻き取る。
あぜ返しをして糸端を切り仮筬を抜き、綾が抜けない様に10組ずつ束ねておく。2枚の綜絖枠に綜絖を取り付け固定する。※綜絖の取り付け向きに注意。右から後ろ前1組を確認しながら通し進む。※綾棒と綜絖は近い方がやりやすい。
4週目-22.24日 機上げ>筬通し、管巻き、織
幅が筬の中心に成る様に2本一組で筬に通す。今回の織り幅約5寸2分5厘に経400本。
布巻きに均等に小分けした糸をくくり、張力を整える。管巻きで左右に糸を振りながら小管(こくだ)に巻く。巻き取った糸は管立てに順に置き、織る時も順に織って行く。
杼に管を取り付け24日に織り始めた。

機上げが終わり、小管に緯糸を巻き取る頃からじわじわと喜びがわき出して来た。此処まで来るのに何年経った事だろう。もうじきあの車の着いた杼をしゃっしゃと右往左往出来るかと思うと糸を振る手も震える。(そう、ふるえている)もうじき6時、「あまり進みすぎないでね、お先に」と学友が一声掛けて帰る。私は一段後と確かめるように織進む。馴れない手つきで。進みすぎないで、、なんて、もったいなくてさっさと進めないですよ。1cmほど織った所で片付けて帰る事にした。楽しみは来週に持ち越し。

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