竹筬

やり直せないこと。最大は筬(おさ)が動かない事。筬とは一番前の竹で出来たくしのようなもの。「とんとん」と横に入れた糸をうつ。この糸を通す竹のしきりが、糸に対して細かすぎて、打ち込もうとするが、動きづらい、動かそうとすると経によけいなストレスをかけて緩んだり、切れそうになる。筬の後ろにある綜絖のワイヤーヘルドという針の穴のようなものも少々穴が小さく、糸が交互に上下する度、こすれあって細かい毛羽がたち絡まったりしている。ふと思い出し小物の箱を開けてみると、太い糸用の筬もワイヤーヘルドもちゃんと有った。

どちらももう交換できないのでこのまま織り進んでいる。