風景


車のエンジンオイルとフィルターを替えなくてはならなくなったので、ついでに今日空っぽになった灯油のタンクも持ってガソリンスタンドに行く。交換に30分かかると言うので畑まで散歩をする。道々の空き地はセイタカアワダチソウがすすきを追いやって、もう日本の秋の景色には欠かせなくなっている。ちょっと複雑な気分だ。大山のすすきが原も何時かこうなってしまうのかな。。


すすきの原っぱには、大事な思い出が有る。比叡平の喫茶店の木の床は小学校のような誇りっぽい油のにおいがした。一段高いテーブルには柔らかい薄日が差し込んでいて窓の外にはすすきが原が広がっていた。。。珈琲が運ばれて、暖かい日差しが、香りを包む。何時間居ただろう。寂しさと、やさしさの入り交じった、そんな情景が今でも頭から離れない。

その次に出会ったのは、大山だった。行けども行けども続く生成り色のすすきの原野。どうかずっとこのままでありますように。

★すすきが追いやられると、昔からそこに住んでいる小さな小さな。かやねずみと言う小動物がすみかを失い絶滅してしまうのだそうだ。紙の原料に「ケナフ」の栽培を奨励しているけれど、旺盛な繁殖力で、畑から野生化してしまい日本の古来種をまかしてしまう。環境のためって、いったいどういう事なのだろう。もっとちゃんと考えないとね。