MODERN NATURAL DYER

オークランド (カリフォルニア州) A Verb for Keeping Warm

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先日、スイスの典子さんと日本の草木染めについてちょっと話していたところでした。はんなり渋い色合いの多い日本の草木染めの品を購入し、スイスに持って帰って合わせてみるとなんとなく冴えないと感じることがあると。私などは特に身の回りにある植物で染めるのですが、華やかな色といえば黄色くらいなもので、ピンクや真紅などは染められません。赤が染まってもそれはかなり茶色みの赤やレンガ色とか。ついその色の地味さ加減に物足りなさを感じてしまいます。日本の風土の中で見た色、スイスで見る色。アメリカの色。日本で染めた色、外国で染めた色。確かに水の違いとか、光の違いとか、周りの色との関係とかあるのでしょうか。ただ、この本を開いて見て自分に対して感じたこと、

『私が真面目に、ひたむきにに自然の染めの色と向き合っていなかったから、本当の色が見えなかっただけなのかも』

その上、最近ずっと、心が荒んでいましたから、こんなときは『綺麗な色をを見るのがいい』ということに気づきました。表紙もまるで実物の染め布が置かれているようなのですが、中の写真もとにかく美しい本でした。英語がスラスラ読めたら(スラスラでなくてもいいけど)もっといいのですが。