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カテゴリー: 本棚

幸田文全集

幸田文 全集 5巻 流れる 新潮文庫版 を買ったつもりが。中央公論社の5巻が届き、さざなみの日記他 だった。中央公論社は6巻が流れるだったようだ。つや消しの紺の箱に、朽ち葉色と、白茶か利休白茶の格子が美しい。手に取ればやさしい柔らかい布の感触。思わぬ装丁に大満足で、なかなか読めないのに持ち歩いている。これは、一昨年の「葛布帖」と同じくらいうれしかった。
昭和34年に出された、私が生まれる前のものだ。旧仮名遣いって、やはらかい。
旧仮名遣い変換支援

葛布帖

かねてから手に入れたかった、葛布帖と言う本が届いた。静岡に古くから伝わる「葛の布」の105種布見本が収められている。民芸運動の柳宗悦氏の勧めで、外村吉之介氏(倉敷民芸館の館長)によって製作された。
昭和13年初版が出版されたが日々所在が不明になり、再版の要望も有ったが再度55年に「初版」として出された背景には、当時と同じ良質の葛布の再生がすでに難しくなっていたからだそうだ。今から30年以上前の事だ。

木綿以前の繊維がごく身近な植物だった事を知ってから、葛や藤やカラムシでどうやって糸を作るのか、参考書は無いのかと探しまわって「葛布帖」と言う本がある事を知ったが何処を探してもみつから無い。古本でしか手に入らないと言う事も知らなかった。そんな時雑誌で見た、矢谷左知子さんと言う方の「草の布」集められた「草の糸」に心を奪われた。そして矢谷さんが糸作りの参考にされている本の写真、、「葛布帖」の黄色い表紙。ああ。。これが探していた本だったんだ。

それから倉敷の民芸館に電話で問い合わせて、古書で探せば時々出ているらしいと言う事を聞き、早速ネットの古書屋を探した。昭和55年で15万円の本。。一体幾らだろうと不安になったけど外箱が少しよごれていたので8万円ちょっとで出されていた。それでも、こんなに高い本は始めてで、しばらくは思い悩んだけれど、2日にらみ続けて決心した。

そうして、百五十冊 其第 八一 番也 が私のもとに届いた。

織物の原風景

工房をはじめて、最初に住んでいた家の回りには夏になると前の原っぱに,葛の蔓が伸び放題だった。静岡で「葛布」と言う布が工芸品として今も作られているのを聞いていたので、何時か織が出来るようになったらぜひやってみたいと思っていた。「葛布帳」と言う本を探していたらこんな本を見つけた。織物の原風景~樹皮と草皮の布と機~。20年も費やして全国を回りその土地で作られている様々な糸布の作り方を、細かくまとめられ、その手で糸が出来る光景が目に見えるほど上手くまとめられている。取材をされた方自身が、作り手であり何時か再生するつもりで、まとめられたそうだ。図録にある写真の殆どはもう随分高齢のかたばかりで、この本が出る頃にはもう絶えてしまっている布もあるかもしれないとただし書きがあった。感謝の気持ちでいっぱいになった。

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