Press "Enter" to skip to content

作者別: toshienikaido

染織作家 兵庫県北部にある古い禅寺に暮らしています。

建染染料のはなし

建染染料は水に不(難)溶で,そのままでは染色しにくいが,その分子構造中に特有のカルボニル基をハイドロなどの還元剤で還元する(これを「建てる」という)とアルカリ水溶液に可溶となる(これをLeuco化合物という).この中に繊維を浸して染めた後,空気酸化し,元の染料として発色させる.日光,水洗,洗濯,酸,アルカリに極めて堅ろうで色調も美しく,高級染料とされる(特に木綿に用いる).構造的にはインジゴ系とアントラキノン系の2つに大別される.中でも選択された堅ろう品種はインダンスレン染料またはスレン染料として多用される.
(生活環境科学の部屋/染料の種類http://www.nicol.ac.jp/~honma/color/dye.htmlより)
いずれ消えてしまうので掲示板から転記しておきます。

写真の暖簾はおなじ建染染料のなかまのインド藍とスレン染料で染めています。いぜん藍染めの衣料雑貨のメーカーにいた頃、色落ちの激しい藍染めに替えて、このスレン染料を「カラーインディゴ染め」と言って販売していました。藍とは打って変わって、堅牢度が優れているこの染料はいまでも日光、摩擦ではトップクラスです。藍で濃色~薄に染めた後まあるく絞りを入れて袋で縛り外側をスレン染料で染めます。一旦固着していた色は再び還元され外側のインド藍は溶け出してスレン染料のグレーに藍が少し混ざったブルーグレーに染まります。こうする事でぼかしの入った月の様な模様がうきでてくるのです。

柿渋のコースター

 

と言う事は、4日までと3日と言う事だ。(あたりまえだが)時間だけがさっっさと過ぎる。ちょっと焦って来た。とか考えながら、夜中になると違う事を考えてしまって眠れない日々。眠るのがもったいない日々だ。どうしよう片付かないとおろおろしながらも、好きな事は外せない。
柿渋のコースターを箱に入れたり出したり品がら、今度はあんなの、こんなのあれもこれもと、空想の中を動き回っている。きっとそんな時私はにやにやして居るんだよな。誰にも見られたくない瞬間だ。

織物の原風景

工房をはじめて、最初に住んでいた家の回りには夏になると前の原っぱに,葛の蔓が伸び放題だった。静岡で「葛布」と言う布が工芸品として今も作られているのを聞いていたので、何時か織が出来るようになったらぜひやってみたいと思っていた。「葛布帳」と言う本を探していたらこんな本を見つけた。織物の原風景~樹皮と草皮の布と機~。20年も費やして全国を回りその土地で作られている様々な糸布の作り方を、細かくまとめられ、その手で糸が出来る光景が目に見えるほど上手くまとめられている。取材をされた方自身が、作り手であり何時か再生するつもりで、まとめられたそうだ。図録にある写真の殆どはもう随分高齢のかたばかりで、この本が出る頃にはもう絶えてしまっている布もあるかもしれないとただし書きがあった。感謝の気持ちでいっぱいになった。

栗の渋染め


今年も栗の渋皮煮を作ることに。この前藍の生の葉を  送って下さったSさんが、 渋皮煮の栗の渋汁で濃い茶色を 染めたお話を聞き、これはやってみなくっちゃと思い  せっせと皮剥きを。渋の汁は重曹をを入れた水で煮ると  見る見る、濃い赤紫になりました。3回くらいまでの煮汁が 結構濃いので、 少しの栗でも結構な染液が取れまし  た  仕上げに湯がく時間を利用して、その横で、  麻の大きめのコースターを染めることにしました。時々お箸でかき混ぜながら温度を上げ暫くして火を止め てさましながら色をなじませたあと、引き上げてさっと水で洗い媒染剤の中にひたします。

 

透明なのがアルミ媒染(みょうばん) 黒い方が鉄媒染(酢酸鉄)。時々動かしたり、引き上げながら 20分ほど浸けおきます。媒染剤から引き上げてさっと洗い 再び栗の渋液に浸し染めます。そしてまた媒染剤に。これを3度ほどくりかえし。洗って乾かし仕上げをします。

去年も渋皮煮を作っていましたが、渋の掃除に必死で、染めることなど考える余裕もなかった気がします。 染め物とお料理は、とても近しい関係です。 田舎にいて、昔ながらの手作りの食材作りを覚える度に、つくづくそう思います。山菜のあくを抜くための、灰汁や重曹 漬け物のための明晩、塩や酢、道具類・・・・その他いろいろ。

「手作り」を通して、昔の人々の歩いた道を探っていくと、ほとんどの事が科学的で理にかなっていて、無駄のない暮らしぶりが見えてくるようです。

Tool Bag

やっと完成!、柿しぶ布&麻生平の「tool bag(お道具袋)」B4のノートが入る大きさです。軽くとめるためのローピングヤーン(蝋引き紐)はぼかしが気に入って買い求めましたが、もうこのひと巻で廃番に成ったそうです。もう自分で染めて作るしかないのですが、はて、ローピングヤーンってどうやって作ってるのでしょう?御存じの方は御一報下さい。裏布は、表生地からの続きにしてあるので、けっこうしっかり。ローピングヤーンの止めは、ココナッツで作った釦、やっぱり自然の物がいいですね。お待たせのクッションと、本日発送。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。