落胆

赤い色素がにじみ出す。のりを落としたとたん、赤い色素だけが流れ出し、白場を汚染する。初めて括って初めて織った絣の白い色がみるみるなくなってゆく。初めて糸を括り、こんなに細い糸で、いったいいつになったら布になるやらと、半信半疑で織り始めて、どれだけの時間と根気を費やしたことか。

「どうせ練習、たかが練習」確かに目は飛んでるし耳は汚いし。。けど、どんなにへたくそでも、丹誠込めて織った記念すべき布に「洗うほどに白さを増す藍絣」を実感できないなんて。。残念。雪晒し、氷点下にならなくては効果はないのか?何でもいいからちょっとだけ白くなれと雪上に放置してみる。

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