火事と落雷

台風は遠くに去って安心していたら朝から大火事がおこる。7kほど離れた場所の製材所だった。放送を聞いて和尚は消防の帽子だけかぶり出動する。再度出動要請の放送と近隣地区では水道を使わない様にとの放送と。鎮火の放送までにずいぶんと掛かった。

雨が降り始めたのは、鎮火したころで、夕方急に雨あしが強くなり雷が鳴り始めた。犬のくまは恐くて鳴きもしない。花が不安げに鳴くので窓を開け頭をなでてやる。と、いきなり電気が走る。右手がビリビリ、心臓ににどすんと来て右足に抜けた。頭をなでている右手に伝わり花がギャインと鳴いた。あわてて帰って来た和尚さんに大騒ぎで説明すると、「猪の電気の線に触れたくらいの電流だ」と言う。ならば大丈夫とようやく安心する。

共同アンテナのTVがうちだけ写らなくなっていた。イチョウの木の横を走っているから、もしかするとイチョウに落ちたのかも知れない。以前開山堂に落ちた時は横の杉の木を伝い、開山堂の中の木の柱を割っていた。

電気は外側を走る性質が有り、軒下で雨宿り等は一番危険らしい。家も外側や柱は危険で「雷が来たら蚊帳に入れ」と昔から言うのは蚊帳に入ればおのずと家の真ん中に居る事になるからだというコトらしい。