気になって眠れない~薬と毒~

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夾竹桃はビビりながらも煮だして染めたが以来ずっっと気になって眠れない。名阪カラーワーク研究所というサイトを見つけた。そして掲示板に質問を投げかけた。「 大雪で樟の木の枝がたくさん折れたので、葉や枝で染めました。家中いい香りでしたが、うっかり湯気を覗き込みしばらく顔がひりひりとしていました。また、夾竹桃も剪定したので、おそるおそる煮だして染めましたが、白い灰汁汁をどうしたものか悩みました。植物の薬効成分、多量に用いると毒でもあります。そのような成分は布に残留しますか?(言い換えれば、それぞれの薬草の効能は残るのでしょうか?)」

答えは「持統天皇は肌を皮膚病から守るために、茜染めの下着を着けていたと言われています。皮膚病に対する薬効があるかどうかまではわかりませんが、当時は呪術の方が医術よりも巾を利かせていたはずですので、魔よけのための赤色染めに使ったのかも知れません。植物染料はほとんどが和漢薬の原料で、藍、黄はだ、オウレン、紫根などの薬効が期待されており、成分の一部が繊維に吸着されることは確かです。樟脳で染めた羊毛は虫除けに多分有効と考えます。キョウチクトウについては詳しくは知りませんが、毒性よりもむしろ薬効が期待されるかもしれません。染めた衣料繊維が皮膚に接触して悪影響があるのかどうかについては、パッチテストをしてみないとわかりません」という事だった。

同じ意味の質問をこれより前に群馬県高崎市の染料植物園にもメールで問い合わせをしていたのだが、今日わざわざ電話をしてくださった。メールで文章をうつほどの内容も無くそれでは素っ気ないと思われたのだろうか、とても親切な女性の方からだった。「科学的にまとめられたものはほとんど無いようです。が、一カ所長長野県工業技術総合センターで「植物染料の抗菌性に関する研究 -染色物の変退色と抗菌性の関係-」 というレポートがある事を教えてくださった。(

原本をご希望の方は情報技術部門までお問い合わせくださいとのこと)