楮とか梶とか


出かけた帰り、この前楮を見つけたあたりの山道を通る。廃校になった学校辺りは人影もなく、ゆっくり山の斜面を見ながら車を走らせる。あちこちで止まっては確かめに行く。この前見つけた木はやはりあちこちに生えていた。すっきりしないのでしつこく調べてみると、なかなか面白い事が解った。

【七夕と天の河伝承より】
「思ふこと 書けどつきせぬ 梶の葉に けふにあひぬる ゆゑを知らばや」。~宮廷では7枚の梶(かじ)の葉に歌を書いて捧げたという記録が残っております。植物学的には梶と楮(こうぞ)は違うのですが、昔は梶のことを楮と書いていました。梶の葉は奇妙な形をしていまして、葉っぱの裏側に細い毛がたくさん生えています。この葉を毛氈(もうせん)の上に置きますと据わりが良いということで文字を書くのに使われたといわれております。梶の葉の形は色々な形状のものがあります。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/october-country/tanabata/record.html

たしかに、タオルにくっついて離れない。

【Wikipediaでのコウゾの解説】
コウゾ(楮)はクワ科の植物。ヒメコウゾ(学名Broussonetia kazinoki)を指してコウゾとする場合もあるが、ヒメコウゾとカジノキ(B. papyrifera)の雑種であるという説もある。和紙の原料としても使われている。
コウゾは落葉低木で、厳密にはカジノキとは異種のものであり、楮の字を用い、カジノキには穀、梶、構の字をあてているが識別は容易ではない。古代では、植物の名前も地方によって呼び名が異なり、混同や混乱が多い。穀紙を、今日でも和紙の主要原料の楮としている。楮の皮の繊維は、麻に次いで長く繊維が絡み合う性質が強く、その紙は粘りが強く揉んでも丈夫な紙となる。古くは、檀紙は真弓紙とされているが、平安後期以後の檀紙はダンシと読まれ、楮紙とされている。
楮の皮の繊維を蒸して水にさらし、細かく割いて作った糸を木綿(ゆう)と言う。同じ字の木綿(もめん。綿の繊維)とは別のものである。神道の祭事に用いられるが、後に紙で作られた紙垂も用いられるようになった。