手紡ぎ糸で織りたい

手紡ぎの糸で無地の布を織ってみようかと思う。自分で紡いだ糸など高機には絶対無理だと、はなからあきらめていたけど、昔は皆手で紡いで織っていたのだから出来ないはずは無い。教室で使っている糸の太さと強度を見本に、経糸に使える糸を紡ぐ練習をしてみた。今まで自分が紡いだ糸をよくよく調べるとよりが甘く、軽く引っ張っただけでするすると抜けてしまう。丹波布伝承館の糸車は私のものより車が大きいのかも。。で、車の回転を一回多くしてみた。正確なより回数を計算しておかねば。紺色の糸は緯糸の12番単糸。

ところで私の糸車は時計回りに車を回すとS撚りになる。(糸車はどれもそうなのか?)紡錘のこまにかかるハヤオがひとねじりしてあるからです。撚りの事をいろいろ調べてみる

A、Z撚り
B、S撚り

【撚糸屋さんの撚りの説明】
糸に撚りを入れるのは、糸に収束性を与えることと糸の強力を上げると同時に丸みを与えて美しくさせるためのものです。また撚りは、撚りの方向によって左撚り(Z)と右撚り(S)があり、ミシン糸は左撚り(Z)が標準となっています。(手縫い糸は右より(S)が標準となっています。)

【デニム(綾織り)屋さんの撚りの説明】撚り(S撚り/Z撚り)
糸は繊維を整え補足引き伸ばしながら撚りをかけることにより作られる。この撚り方向には右と左があり、右撚りをS撚り左撚りをZ撚りと呼ぶ。この糸の撚りはS撚りが主流であり、綾織の方向と密接に関係してくる。S撚りの糸で右綾に織ると、糸の撚りが戻る方向と綾目の方向が逆になるため綾崩れをおこし、生地表面がざっくりとした風合いになる。
反対に左綾の場合は、綾目と糸の撚りの戻りが同一方向になるため綾目が締まりきれいに整う事になる。これが左綾がタテ落ちしやすいという理由のひとつでもある。

【ニット(編み)の撚りの話しより】
ニット天竺の斜行性は糸の撚り方向と関係が深く、撚りの方向には左撚り(Z撚り)と右撚り(S撚り)があります。Z撚りの糸の場合は、左下から右上の方向に斜行し、S撚りでは、その反対方向に斜行してしまいます。このZ撚りとS撚りを1本おきに入れ替えると、斜行はなくなります。(SZ糸)ただし、現在では、丸編み機の開発が進みSZ糸を使わなくてもTシャツの斜行は、ほとんど気にならなくなりました。

ちょっとメモ/Tシャツ屋さんのdictionaryページ