小さい魔女

この本の表紙の絵にぞっこん。同じ絵を描こうと画用紙を広げるも、まだ絵の技法などほとんど知らない子供の頃、どうやって書けば同じ絵が描けるのだろう。小さい頭にひらめいたのは、クレヨン。下書きをする。赤や黄色や青やアバウトに塗りつぶす。その上を一面真っ黒に塗りつぶす。コンパスを取り出し、針の先で引っ掻き線を書いてゆく。コレは大成功だった。階下で母が呼ぶ「とっちゃんご飯!」だめ、今良いところ。止められない。完成するまでは。だってあちこち真っ黒だし。出来上がって上得意で皆に見せた回ったが、誰も関心を示さないのにがっくり。良いのだ、私がうれしければ。(昔も今も変わっていない)宝物のように眺め倒した模写の画は今も物置のどこかにきっとあるはず。

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追記
日本語版のハードケースに入ったものは、友人のお嬢さんに誕生日のプレゼントであげてしまい今手元に有りません。このドイツ語の本はスイス友人に頂きました。息子さんも小さい頃の愛読書だったと片言の日本語で教えてくれました。私も片言の日本語?で大好きなのだと話しました。プロイスラーはドイツの作家で、挿絵画家の方の何かほかの絵は見つけられないものかと思いましたがよくわかりませんでした。