子供たちの事

たいした事も出来ないまま三が日が過ぎてゆくのだわ。今年も初仕事はお札配りからです。和尚と二人で8人の子供たちを引き連れて、町内あちこちを歩きます。子供たちがお寺に遊びにくる様になってもう10年がたちます。その子たちも上の子はもう高校生。もうお手伝いになんて来てくれないだろうなぁと思いつつ、年末間際に「人手不足なり、お手伝い乞う」とメールしたらば、しっかり人集めしてくれたおなじ村のRちゃん。友達のCちゃんに感謝感謝。掃除をしているとやらせてやらせてと、いつも庭掃除を手伝ってくれたり、おかきを揚げたり干したり皆で食べたりしたなぁ。出会った頃はまだ幼稚園だったY君はもう中学生で卓球で県大会にも出るほどの腕前。大きくなって卓球の練習も忙しくなって子供の頃みたいに遊びには来なくなったけど、けどこうして年に一度手伝いに来てくれる。この子たちのつながりで、友達や兄妹の小さい子も来てくれて、来年、再来年も何とかなりそうだ。

高校3年のN君は、いつもは難しそうな顔で最近は挨拶もろくにしてくれなかったけど、年末お供えを持ってお寺に来てくれた時はなんだかすっきりとした笑顔だった。頭もすっきりと五分刈りになってた。今年は遠慮して声をかけなかったけど。
Rちゃんといつも一緒に遊んでいたYちゃんは中学に上がってからは来なくなったけど、どうしているかな、この前掃除してたら二人が桜の下で遊んでいる写真が出て来た。

私は、子供たちにいろんな事を教えてもらったけど、私は彼らに何を贈ることができただろうか。これから出来る事は何だろう。何か有るとすれば、変わらないこの風景のなかに居る事ぐらいだろうかな。。日に日に変わっていく暮らしだけれど、ずっと変わらないものも無くてはね。