先週のこと

11,12,13,14と4日間続けて倉吉通いが続くと、さすがにつかれた。この間の作業は緯絣の種糸を刷り終わり整経台に掛け緯の整径をして括り台に巻き取る。時々織も。14日は弓ケ浜で学ばれた方が糸紡ぎを教えに来て下さった。丹波布はで柔らかな風合いを残した少し太めの糸を紡ぐが、こまかい絵絣を織るためにはもう少し細い糸を紡ぐ必要が有る。殆ど同じような所作では有るが、ちょっとした事で糸の性質が異なる。ハヤオの張り具合でも撚りの掛かりぐあいが大きく変わる事を知る。浜独特の糸車の形。絣を織った残りのたて糸をより会わせた細いハヤオには蝋が刷り込まれて、強い弾力性を持った蝋引き紐となってしっかりとコマを捉えて紡錘を回す。すり切れた竹皮の支えは、紡錘のぶれを生み、きれいな糸を紡げなくする事が有る。昔の仕様にこだわらず、良い素材を選んで自分の感覚で調整をするのが良い事にも気がつく。今の糸車もう一度調整の必要有り。