ヌーシャテル|スイス

ヌーシャテルという小さな町を歩いたんだけど、坂の多い町で、小さな路地の石畳が色とりどりの自然の石でずっと続いていたのです。私はずっと足下ばかり見て路地を右往左往していましたが、広場に出て、ふっと上を見たら今度はしゅっとのびた三角の屋根とお店の看板が目に飛び込んできて、上も気になるでも、下も気になる。。。。そろそろ暗くなってきたのも気になる。。駆け足で、「また来るよ。」と心で言いながら石畳を走った、そんなことを思い出していました。修理が大変のようですがね、やっぱり良いです。

三角屋根と看板のシルエットが美しくてとっさに取った一枚。夕暮れ間近。知らない町で薄暗くなってきて不安になったものの、来た道ではなく駅のそばに有った急な坂道に出てみたくて町をぐるんと回って道を探す。途中すれ違う人に道を尋ねる、相変わらず単語と手振りと、ここはフランス語圏だけど、ドイツ語、英語もだいたい理解してくれる。(英語だって文章になってないのだが)何となくこっちだろうという方向に向かうと、大学らしき建物があり、そこをすぎると学生のアパートの様な建物がある。若者が楽器をいじっているのが見えた。あちらも見知らぬ異邦人をちらりと見る、私は何気なく会釈をして行き過ぎる。それから、古い石畳の狭い坂道を過ぎてようやく駅にたどり着いてほっとした。
この町はほとんどの家の壁が黄土色をしていていて、アレクサンドル・デュマが「バターをくりぬいたような町」という形容をしたと言い伝えられているそうだ。