ゴミ屋と染屋

智頭町に、廃業したパン工場の片づけに出かけた雲さんから「仕事で使えそうな道具が有るから見に来れば?」と言われて、出かけた。調理器具には染め物で使えそうなものがたくさんあり、またパン屋さんのディスプレイ台も有ったり、天秤計りが有ったりと置き場が有れば殆ど持ってかえりたいほどでしたがそうも行かず、なんとか数点に絞り込む。まだ使えるものも有りそうだが、保管場所や運搬経費に見合うものでもなく、やむなく金属ゴミになる運命のモノたちが、少しあわれにも思えた。

新しい仕事場で使うステンレスシンクと、ステンレスの引き出し付作業台。飾り台をかねた収納庫等々。少し錆びたり痛んだりしているが支障はない。パン生地を練り込む機械に付属の丸鍋は底の丸みが薪ストーブで植物を煮出すのにもってこいの形で、これはミニの後部座席に積んで帰る。

今では私の宝物の、織り機、糸車、階段箪笥なんかも、リサイクル材料の中で唯一100%近いリサイクルが可能な優秀素材の金属クズ回収の副産物の「木材ゴミ」だったわけで、車その他あらゆる、廃棄物処理運搬業者が、雲さんだったと云う事は、物にとっても私にとっても幸いな事といえる。

ところで、後部座席の床に転がっているのは生地を練り込むロボットの「ハンド」。アルミを加工した複雑な模様が「この模様でないとうまく練れないんだ」などと言われると(想像なのだが)もったいなくてつい持って帰ってしまう。機械の手を使えるはずは無いのだが、、何かに使えるかもと思って取っておきたくなるのだ。そういうものっていつまでもゴロゴロしてしまうんだけど。。。

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